わかち合うふたり

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さて、FM Haro! レディオエイチ。

今週の「とむさん星空ノート」は、ふたご座についてのお話でした。

ご紹介したギリシャ神話は、イオニア海を臨む都市国家スパルタの英雄、カストルとポルックスのふたごの兄弟の物語。

はくちょう座の回にお話したスパルタ王妃レダの息子であり、アルゴ座の回にお話ししたイアーソーンのアルゴ号での遠征にも参加しています。神話はつながっているんですねえ。

カストルとポルックスの兄弟はとても仲が良く、成長したのちは、カストルは馬術と軍事の名手に、ポルックスはボクシングの名手となります。

二人はさまざまな競技会で優勝したり、また数多くの冒険で活躍して名声を高めました。

ところがひょんなことからカストルが命をおとしてしまいます。

ふたりは白鳥に化身したゼウスがレダに産うませた卵からうまれたのですが、弟ポルックスがゼウスの血をひいて不死身だったのにたいして、兄カストルは人の子だったんですね。

兄の死を激しく嘆き悲しむポルックスを哀れに思ったゼウスは、彼を天上に上げて神に列しようとしたのですが、ポルックスはそれを拒みます。

「カストルは自分の分身のようなものです。カストルが死ぬのでしたら私にも死をお与え下さい。自分だけ生きているわけにはまいりません。」

これをきいたゼウスは深く心を打たれ、ポルックスの不死身をカストルに半分あたえることにしました。

その後ふたりは、一年の半分を地下の冥界でくらし、残りの半分を天上界でくらすことになりました。その天にいる姿がふたご座なのだ、といいます。

不死身をわかち合ったふたごは、いまも空で肩をよせあっているんですねえ。

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ではいつものように、番組内でご紹介した情報へのリンク先です。

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