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■[鉄道旅行][雑記]青春18きっぷで乗降客数本土最下位の但馬空港へ行く。

 毎年、この時期になると、青春18きっぷの消費に苦慮する。

 この冬の18きっぷの有効期限は12月10日〜1月20日。買った当初は、「さて、この冬、どこへ行こうか?」といろいろ架空の旅行計画を立てていたのだが、社会人にもなると、そう自由に休みを取ることが出来ない。取れたとしても、普通列車の乗り継ぎが面倒くさいお年頃になっているんで、新幹線や特急での移動が中心となる。

 かくして、旧年内は12月23日に明知鉄道へ行っただけ。両親に頼んで正月の初詣に使ってもらったが、1月10日時点でまだ2日分余っていた。

 これじゃあいけない……と、「きたぐに」の寝台券を取って、1月11日は信越本線と飯山線を回った。1回2300円分の18きっぷを消費するため総額2万円以上を注ぎ込んだ計算になる。なんだか目的と手段とが完全に転倒してしまっているのだが、まあそれはそれ。

 さて、最後の1枚。先週、これをどうやって使うのか頭を悩ましていた。

 やはり、18きっぷを1枚余らしていた知人から連絡があったのは1月14日のことである。





但馬空港は兵庫県豊岡市中心部からバスで15分ほどの所にある県営空港

「どうする?」

「いやあ、なんか日帰りできる、いいネタない?」

「「日本昭和村」とかどう?」

 12月には彼と一緒に明知にある「日本大正村」へ行ったんで、じゃあ次は岐阜県美濃加茂市にある「昭和村」(もちろん「日本平成村」も岐阜県内に存在する)と考えたのだ。明治村や大正村の二番煎じというか、パチモンっぽいところというのは非常に興味深いのだけど、先月に続いて再び岐阜県へ行く...というのはちょっと気が乗らない。

 で、行き場がなくて思い悩んだあげく、



播但線が高架化されたばかりの姫路駅

近畿北部のどこかの温泉

出石の街並み&そば



とアイデアを出したのだが、出石に立ち寄っているとそれぞれの家に帰る時間に余裕がなくなる。特急に乗れば早く帰れるのだが、18きっぷ旅行ではできるだけ禁じ手にしておきたい。

 困ったなあ....と思っていると、ふと気付いた。

「あっ、但馬空港……」

 これで目的は決まった。今回の旅行の目的は、但馬空港発着の飛行機に乗ることだ。

 さっそくJALのホームページで1月17日の予約状況を見てみた。

 意外にも、伊丹9:10発但馬行きの日本エアコミューターJAC2321は満席だった。座席数はわずか36席とは言え、それが全て埋まるとはちょっと想像してなかった。仕方ないので、但馬空港18:05発のJAC2324を2席予約する。前日まで予約の特便割引で7,900円。決して安くない買い物なのだが、普通運賃12,400円と比べると、35%引きの計算になる。わずか100kmほどの区間を乗るというのはかなりの無駄遣いではあるのだが、一度くらいは経験してみてもいいだろう。

 但馬空港ホームページhttp://www.tajima-airport.jp/



雪と静寂に包まれた但馬空港を歩く

 1月17日、18きっぷを使って播但線経由で和田山へ向かい、但馬・丹後を回って温泉に入った後、豊岡駅に着いたのは17時前だった。

 空港連絡バスの発車は17:20だが、陽の落ちるまでに空港へ行っておきたい。タクシーだと2700円。10分もせずに空港前に到着した。

 但馬地方の山間部は閑散としていた。飛行機が離陸するまで1時間弱あるが、ターミナル前の広場に停車するクルマは一台もいない。正月の大雪の影響がまだ残っていて、建物の隣で静態保存されているYS-11は積雪20cmほどの残雪に覆われたままだった。



 その足下では、自治体系ゆるキャラの元祖とも言える「はばタン」が飛行ポーズをとって鎮座していた。



 ターミナルビルに入ってみると、右側にカウンターがあった。女性スタッフが3人、待ち受けている。そこでJALカードを見せて手続きをする。どうも僕らが一番乗りのようだ。36人乗りのサーブ340B。その後ろ側の窓側の席が割り当てられた。





 さて、搭乗まで1時間。とりあえず知人と建物を見学してみる。

 ターミナルビルは二階建ての小ぶりな建物。地方都市にある鉄道駅程度のサイズだ。バブル期に建設されたにしては地味な設計である。工費節減のためなんだろう。ただ、そもそも、この空港の建設自体が"バブリー"だったわけで、ヨソ者には「なんで造ったんだろう……」と考えさせること請け合いである。



 会議用のホールがあるが使用している気配はない。お土産物売り場は開店しているけど店員さんが誰もいない。二階に上がってみても会議室と事務所だけで語るべきものは何もない。次の伊丹からの便の出迎えのためなんだろうか。家族連れが一組だけいるが、幼稚園児ぐらいのこどもたちがビル内を遊び場として飛び跳ねている。

 5分もあれば散歩も終わる。仕方ないので、唯一、営業しているカフェテラスでレモネードを注文し、「おい、この空港。大丈夫なのか。まだ俺達2人しか客が来ていないよ」とか話ながら時間つぶしをすることになる。

 17:35になると、伊丹からの到着便がやってくることをアナウンスが伝えてくれる。とりあえず着陸シーンを見るため外に出てみた。滑走路脇に取り除かれた雪の山に登ってカメラを構える。



 ピンぼけもご愛敬。





男は黙ってマイル修行で但馬へ飛ぶ

 さて、再びターミナルに戻り、伊丹からのお客様たちを迎える。

 1人、2人……6人ぐらいで途切れた....と思っていたら、その後も降り客は続いていて、計19人。意外と言ったら失礼だけど、多いんじゃないの。搭乗率52.8%。ただ、19人というのは、中型バスでも座席がかなりあまる程度なんだけど。

 いや、真に驚くべきなのは、伊丹からの便で降りた人たちのうち、5、6人ほどが、外へ出ず、そのままカウンターへ向かい、再び搭乗手続きをしていることだ。わざわざ伊丹からやってきて、但馬空港滞在30分で再び折り返そうとする。



 おお、これが噂の「マイル●○○」いや、「マイル修行僧」たちか。

マイル修行 - Wikipedia

 JALグループなど各航空会社はマイレージサービスを展開しているのはご存知の方も多いだろう。僕もこのサービス利用して無料の特典航空券で北海道に行ったりしている。マイレージポイントを貯めるため、みどりの窓口でもコンビニでもクレジットカードを使っているぐらいだ。

 ただ、上手はたくさんいる。利用回数の多い常連客向けの上級会員資格を狙っているマニアさんもそれなりにいる。JALの場合、5万ポイント以上もしくは50回以上の搭乗があると、ボーナスマイル100%が付いた上に、ラウンジ利用や優先搭乗、アップグレード券などの特典がもれなく付いてくる。それを狙って、用もないのに飛行機を使って搭乗回数を増やそうとする。そんな彼らを「マイル修行僧」と呼ぶ。

 伊丹〜但馬便は特便割引で片道7,900円。搭乗回数稼ぎにはお手頃な値段だ。「JALグローバルクラブ(JGC)達成への修行 - 教えて!goo」なんか見ていると、1日で、羽田→伊丹→但馬→伊丹→但馬→伊丹→羽田と移動して、6回分の搭乗回数を稼いでいるらしい。マイレージ集めが完全に目的化している。

 僕も鉄道マニアだし、意味もないのに鉄道に乗ったり駅に降りたりを20年以上も続けているので気持ちはよく分かる。ただ、羽田から但馬への日帰り6回搭乗の旅の費用。58600円。飛行機にはほとんど思い入れのない自分には、ちょっとこのカネは簡単に出そうという気にはなれない。これは凄い世界だ。

 時間になったので荷物検査を受けて待合室へ向かう。

 乗客の数を数えてみた。1人、2人……おお、20人もいるじゃないか。搭乗率55.6%。行きより2.8%増えた計算だ。

 そして、いよいよ搭乗。もちろんボーディング・ブリッジなんて大層なものはなく、タラップまで徒歩での移動だ。



 36人乗りのサーブ340B。かなり小さい。



 アナウンスがあって、定刻18:05に出発。ちょこちょこと動いて離陸する(以下、飛行中なんでデジカメは使えず)。

 もうすっかり陽も落ちているので、窓から夜景を楽しむしかできない。街の灯火の大きさを見ながら、ここは福知山上空かな、三田かな......と想像するぐらいだ。

 機内で飲み物でも……と期待していたが、キャビンアテンダントはキャンディーを配るだけ。あと、着陸のアナウンスがあった頃に新聞を配りだした(遅すぎる)。阪神大震災から14年目、被災地では追悼の集まりの準備がなされていることを報じる朝刊を読みながら、あれからの歳月の長さを思いめぐらせる。

 やがて大阪市内が眼下に入ると、高度を下げだした。

 18:40定刻に伊丹空港に到着。35分のフライトが終わった。

 この旅に7900円の価値があるのかどうか。よく分からない。でも、かねてから夢見ていた但馬空港をようやく利用することが出来た。「マイル修行僧」の気持ちもちょっと理解は出来る。そのムダさ加減も含めて、印象深い旅になった。またもう一度、この空港に来そうな感じもするのだけど、それはまた別の話。

「但馬空港について調べてみた - とれいん工房の汽車旅12ヵ月」へ続く

Permalink | コメント(0) | トラックバック(0) | 11:21

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