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  「レイ、お茶飲む?」取材から戻った私にファティマ(仮名)はそう聞く。ファティマはホームステイ先の三女で、今夏、大学受験を控えた女子高生だ。私は、シャーイ(アラブ風紅茶)独特の香りが好きなのだが、それを知っているファティマは、勉強の傍ら、毎晩のようにシャーイを入れてくれる。  聡明なファティマは英語も達者だ。二人でシャーイを飲みながら、いろいろ話す。愉快だったのは、ファティマが和製ホラー映画『リング』が大好きということ(より正確に言えばハリウッドによるリメイク版なのだが)。よく、長い髪を顔にたらし、「ほらほら、サマラ(=貞子)だぞ~」とふざける。そんなファティマが悔しがるのは、『リング2』をテレビで見ている時、いつもの停電で結末を見逃してしまったことだ。イスラエル軍による破壊や経済封鎖などの影響でガザはしょっちゅう停電に陥るのである。  ある晩、ファティマの描いている絵を見せてもらった。素朴だが、なかなか上手い。「将来は画家かな?」と私が聞くと、ファティマは「よく聞かれるけど、これはただの趣味」と首を振る。「私は医者になりたいの。ここでは画家よりも医者が必要だわ」。そう言えば、彼女はいつも生物学の教科書を片手に持っている。「それとも・・・」とファティマは続ける。「シャヒード(殉教者=戦死者)になるのかもね」。  別の晩、「レイが羨ましいな」とファティマが言った。「あなたは世界中を旅している。私は生まれてから、ずっとガザにいて、これからもガザから出ることがないのかも」。イスラエルはガザの住民の他国への移動を極端に制限している。煩雑な手続きを経ても、ガザから出られないことは少なくない。それは単にチャンスがないというだけを意味しない。イスラエル軍による猛攻撃の間さえ、国境を越えられたガザの住民はほんのわずかなのだ。それはまるで、巨大な牢獄の中で毒ガスを吹き付けられるような絶望だろう。    今、カイロは夜。ホテルの部屋でこの日記を書いてるが、ファティマが入れるシャーイを飲めないのが、少々さびしい。本当の停戦、つまりガザの人々が殺されないことは最低条件だ。ガザの人々が、人間らしく生きられること。ファティマの様な若者が将来に夢を持てることが必要なのだと思う。

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