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・・・・・ スタッフ・キャスト 監督:ジョー・ダンテ 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ 製作:マイケル・フィネル 脚本 チップ・プローザー(原作) ジェフリー・ボーム 撮影:アンドリュー・ラズロ 編集:ケント・ベイダ 音楽:ジェリー・ゴールドスミス 出演 タック・ペンドルトン:デニス・クエイド ジャック・パター:マーティン・ショート リディア・マックスウェル:メグ・ライアン ビクター・スクリームショウ:ケヴィン・マッカーシー マーガレット・キャンカー:フィオナ・ルイス アイゴー:バーノン・ウェルズ ピート:ハロルド・シルベスター グリーンブラッシュ医師:ウィリアム・スカーレット カウボーイ:ロバート・ピカード オジー・ウェクスラー:ジョン・ホラ タクシー・ドライバー:ディック・ミラー アメリカ映画 配給 ワーナー・ブラザーズ 1987年製作 120分 公開 北米:1987年7月1日 日本:1987年12月 北米興行収入 $25,893,810 ・・・・・ アカデミー賞 第60回アカデミー賞 ・受賞 視覚効果賞 ・・・・・ ストーリー サンフランシスコ。 元パイロットのタック・ペンドルトン(デニス・クエイド)は、今は 落ちぶれ、恋人のリディア・マックスウェル(メグ・ライアン)にも 愛想を尽かされる。   2ヵ月後、スーパーの店員ジャック・パター(マーティン・ショート) は、毎晩悪夢にうなされ、掛かりつけのグリーンブラッシュ医師 (ウィリアム・スカーレット)からバカンスに行き休養を取るよう 提案される。   そしてタックは、テスト・パイロットとしてある画期的な実験に オジー・ウェクスラー(ジョン・ホラ)と共に挑もうとしていた。 なんと、タックは縮小され実験用ポッドに乗り込み、ウサギの 体内に入りこむパイロットに選ばれていたのだ。   実験の決め手となる”陽子メモリー・チップ”二つの内、一つを コンピューター、もう一つをポッドにセットする。  ポッドは作動し、縮小され注射器に注入されるが、この実験 計画を横取りしようとするキャンカー博士(フィオナ・ルイス)に、 コンピューター内のチップが奪われてしまう。   オジーはポッドが入った注射器を持ってその場を逃れるが、 キャンカーの部下で殺し屋のアイゴ(バーノン・ウェルズ)に、 ショッピング・モールで銃撃されてしまう。 瀕死のオジーは必死に逃げようとして、エレベーターを出たと ころで、バカンスのために旅行社に来ていたジャックと鉢合わ せになる。   オジーはジャックに注射をしてしまい、その場で息絶えてしまう。   スーパーに戻ったジャックは、体内の異変で興奮し始め、 彼の体内のタックも何が起きたのか解らず動揺する。   ジャックの眼球に到達し、視覚センサーで体外の様子を確認 したタックは、そこがウサギではなく人間の体内だということに 気づく。 キャンカーは、この計画には二つのチップが必要なことと、 もう一つが縮小されジャックの体内のポッドにあることを知る。 中耳に向かったタックは、ポッドを神経に接続してジャックと 交信しようとする。 再びグリーンブラッシュ医師に診察してもらったジャックだが、 タックが体内にいることが信じられず混乱する。 実験のことをタックから聞かされたジャックは、自宅に現れた 配達人が偽者だと見破ったタックの言葉を信じ、彼の指示に 従い逃亡し研究所に向かう。 ポッドの酸素は24時間しかもたず、ジャックを利用しチップを 取り戻そうとするピート(ハロルド・シルベスター)から逃れるた めに、タックは自分の車でジャックを自分の自宅まで誘導する。   そして、タックはジャックを別れたリディアの元に向かわせ、 彼女に援助を求めるよう指示を出す。   リディアに会い事情を説明したジャックだが、そこで待ち伏せ していたアイゴに連れ去られてしまう。   黒幕ビクター・スクリームショウ(ケヴィン・マッカーシー)の元に 連れて行かれたジャックだが、後をつけて来たリディアに助け られる。 リディアは、自由諸国のハイテク情報を盗み、海外で売りさばく ”カウボーイ”(ロバート・ピカード)を追っていた記者だった。   カウボーイの動向を追ったリディアは、クラブで彼に接近し 明日スクリームショウと接触する情報をつかむ。   リディアとホテルに戻ったカウボーイを殴り倒したジャックは、 タックに体内から顔を変形させられカウボーイに扮装する。   カウボーイに成りすましたジャックは、リディアとスクリームショウ の元に向かうが、興奮して元のジャックに戻ってしまう。 ジャックとリディアは捕らえられ、ようやくジャックの体内にタック がいることを信じたリディアだが、ジャックはリディアに心を惹か れキスしてしまう。 ジャックとリディアはキャンカーの研究所に連れて行かれ、 キャンカーらはアイゴーを縮小し、ジャックの体内のタックを 始末しチップを奪い取ろうとする。   ジャックと交信不能になってしまったタックは胎児を発見し、 自分がリディアの体内にいることと、それが自分の子供 だということに気づく。   リディアは隙を見て警察に連絡を入れ、ジャックを助けチップ を取り戻し、キャンカーやスクリームショウらを縮小してしまう。 タックがリディアの体内だと知った二人は、もう一度キスして タックをジャックの体内に戻し逃走する。 しかし、50%に縮小されたキャンカーとスクリームショウが ジャックとリディアを襲い、ジャックの体内ではアイゴーがタック に近づいていた。   キャンカー達を倒し、ピートに助けられたジャックとリディアだが タックは捨て身でジャックの胃液にアイゴーごと落下し彼を倒す。   ポッドの酸素残量がなくなり、タックはジャックのクシャミで体外 に脱出し、チップをセットし拡大され元の姿に戻る。   やがてタックとリディアは結婚するが、縮小したままのキャンカー、 スクリームショウ、そしてカウボーイが彼らを狙う。   そして、それに気づいたジャックは、正義感に燃えスーパーを やめる決心をして、二人を助けるために後を追う。   ・・・・・ 解説  チップ・プローザーの原作を 基に、1966年の「ミクロの決死圏」 のリメイクではないが、同じような アイデアで描くコメディ映画。 スティーブン・スピルバーグが 製作総指揮で参加し、監督は 「トワイライトゾーン」や「グレムリン」 などでスピルバーグと組んだ、 ジョー・ダンテが担当している。 また、彼の作品の常連俳優 ケヴィン・マッカーシー、ディック・ミラー、 ロバート・ピカードなども登場 する、ファンにはうれしい作品 でもある。 「ミクロの決死圏」とは違い、 縮小した人間が入り込む人物 の意識があるため、体内での シーンより外界の騒動を中心 に描かれている。 また、体内の描写がかなり リアルで、神秘的で芸術的な 「ミクロの決死圏」とはかなり 違った作風となっている。 マーティン・ショートが”カウボーイ” に変身し、元に戻る場面など はなかなかよく出来ていて、 この年のアカデミー賞では、 見事に視覚効果賞を受賞 している。 やんちゃ坊主のような、主演 のデニス・クエイドは、ほとんど ポッド内にいるために意外に 地味で、マーティン・ショートの キャラクターの方がよく生かされ、 彼の活躍が目立つ。   小柄で、いかにも気の弱そうな マーティン・ショートが、体内の デニス・クエイドの指示に従い 次第に勇ましい行動をとるよう になり、ラストではタキシード姿 で颯爽と危険に立ち向おうとす る、差し詰めジェームズ・ボンド のような逞しい男になっていく ところが面白い。 まだ、20代半ばの可愛らしさが 残るメグ・ライアンは、この作品 がきっかけで、デニス・クエイド と91年に結婚することになる。   ミクロ計画を奪おうとする産業 スパイの黒幕ケヴィン・マッカーシー、 それに加担するフィオナ・ルイス、 手下の殺し屋バーノン・ウェルズ、 謎のカウボーイ、ロバート・ピカード などの面白おかしい悪役陣の 活躍も見ものだ。     ・・・・・ 予告編

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