旅館・ホテルの空き室を独自のネットで予約／ひろやど倶楽部

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　弘前市旅館ホテル組合（福士圭介組合長）の有志１０施設で発足した「ひろやど倶楽部」は２月から、同組合のホームページ内に独自のインターネット予約システムを稼働させた。準備中の施設を含めると約５００室の宿泊予約が可能になり、福士組合長は「リアルタイムで空室の確認や宿泊予約ができ、宿泊客の選択肢が増える」と話している。

　弘前市の旅館ホテル業界は、経済不況の影響で観光客、ビジネスマンの出張などが激減する一方、大手ビジネスホテルの進出により客室数が千室から２千室に倍増し、各施設とも厳しい状況に置かれている。

　ひろやど倶楽部は、組合ホームページをより機能的にし、宿泊客の利便性向上を図ろうと発足。インターネット予約が年々増えていることから、加盟施設の空き室状況が一目で分かり、そのまま簡単に予約できるシステムを導入することにした。

　システムは現在、旅館、ホテル合わせて八施設約４００室で対応。福士組合長は「さくらまつりなどの繁忙期でも、キャンセルなどによって空き室が出るケースもあり、システム導入でリアルタイムの情報が提供できる」とする。

　また各施設が情報を共有することで、宿泊客にさまざまなプランを提供することも可能だ。福士組合長は「料理の提供、格安の料金プランなど地元企業にしかできないこともある。加盟施設を増やし、予約サイトならではの宿泊プラン、特典も検討したい」と意気込む。

　同組合のホームページアドレスはhttp://www.hiroyado.com

【写真説明】ひろやど倶楽部のインターネット予約システムの一部

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