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   動画の自分史―21ミッキーとの出会いは、週刊誌のような映画館「ニュース映画館」全盛時代―①●1959~1963年頃に流行したニュース映画館のイメージ●じっくり映画を見る時間とお金がないとなれば…  1959(S34)年に川崎のデパートに就職してから、4年間は会社の近くにある寮で共同生活を送っていましたので、休日の活動範囲は主に川崎近郊と横浜でした。少し足を延ばして江ノ島、鎌倉。海水浴はもっぱら逗子、葉山。年に数回の仲間とのドライブは、北は日光、南は伊豆、箱根など。川崎というところは比較的便利な位置にあります。ただ、休日は月2回しかなく(デパートの定休日が月1回。他にもう1日、交代で休む)、ほとんど毎日のように夜遅くまで残業があったので、特に入社1年目の休日というのは眠ることで精一杯。鉄パイプの2段ベッドの上段にやっとよじ登るくらいに疲れ果てていましたから、遊びに出歩くという余裕はほとんどありませんでした。外出することがないのですから背広(スーツ)は不要。もちろん背広を買うお金もありませんでしたが、そのために入社1年目は学生服のままで過ごしました。スーツを初めて買ったのは20歳の時です。サービス業ですから仕事優先で、市の成人式に出席することも無く、会社で祝ってくれたように記憶しています。 さて、学生服で外出するといいことがありました。そうです。映画を学生料金で見られるのです。こうして休日は映画を見て過ごすことが多くなったのですが、好きな彼女がいるわけではないのでロードショーを一人で観るのはもったいない。ならば、と通ったところがニュース映画館でした。●1958年改装成った川崎駅ビル。「駅ビル文化会館」は鶴見側(左側)の4階●時代の空気が読めた、ニュース専門の映画館 国鉄・川崎駅は入社の前年の1958(S33)年に新しく完成したばかり。「駅ビルかわさき」のネーミングで、駅がショッピングモールのかたちをとった初めの頃の建物ではないかと思います。その目玉の一つとして駅ビルの4階西端に翌年4月にオープンしたミニ映画館が「週刊誌スタイルの劇場」と銘打った「駅ビル文化会館」でした。週刊誌という形式の雑誌は、戦前に「週刊朝日」「サンデー毎日」が誕生したようですが、1950年代には「週刊読売」「週間サンケイ」と新聞社系が揃い、「週刊新潮」「週間女性」「女性自身」など雑誌系の出版社や女性誌も相次いで刊行された上、この年には「週刊文春」「週刊現代」も参入して揃いぶみの活況を呈していました。 多忙を極める日常生活の中で、手っ取り早く社会の動向と有名人のゴシップが読めるという狙いで、ニュースと芸能関係の記事をダイジェストしたものが週刊誌なら、世の中の動きを動画で見せるだけでなく、教養と娯楽のための健全な映画を提供しよう。しかも週刊誌と同じ料金、つまり30円で…というのが「週刊誌スタイルの映画劇場」でした。傾向は異なりますが小劇場方式という点から言えば、今で言うシネマコンプレックス(複合映画館)のはしりかも知れません。●「駅ビル文化会館」のプログラム。二つ折り B6 4ページ。●プログラムは教養と娯楽の絶妙なブレンド 「駅ビル文化会館」の座席は100席ほどだったでしょうか。文化会館という名の付く映画館は、例えば有楽町の日劇地下には「日劇文化会館」、東京駅の八重洲口には「八重洲文化」などがありましたから、その系列かもしれません。けれども川崎の「駅ビル文化会館」の方が新しいので評判はよかったようです。 開館当初、プログラムはまず内外封切ニュースとして朝日ニュース、産経スポーツニュース、ワールドニュース、ムービートーンニュースの4本。この頃ニュース映画もシネスコのワイド画面になっていて、のちに神奈川ニュース、パラマウントニュースが加わりました。 次は前菜の短編アニメーション1本。ミッキー、ドナルド、グーフィーなどディズニーのカラー映画がメインになっていました。そしてメインディッシュの記録映画の上映となります。紅海の海底探検を記録した「青い大陸」、地球観測年にちなんだソ連の南極大陸観測隊を記録した「氷の大陸」、ピカソの芸術の真髄に迫った「ピカソ この天才を見よ」、オーストリアのアイスレビュー映画「銀盤のリズム」、マルセル・マルソーの見事な演技を集大成した「パントマイム」など、世界の映画賞を受賞した話題の名作ドキュメンタリーが週変わりで上映されていました。●みんなに支持され愛されたミニ映画館 映画館には単色簡易印刷の二つ折りプログラムが置かれていましたが、その投書欄から当事の「駅ビル文化会館」の様子を思い出してみようと思います。●プログラムには月1回発行。1ヶ月分の上映予定が掲載されていました。●待望の開館の知らせを聞いて早速駆けつけてみて、そのデラックスなのに驚きました。ゆったりとした客席、最新式のスクリーンと立体音響装置、場内の粋を凝らした設計、静かに落ち着いて鑑賞できる雰囲気等々…。この位、至れり尽くせりの設備の整った劇場は、京浜間では一寸見当たらないのではないかと思います。(会社員)●最近この種の映画館が多くなり、東京都内あるいは横浜に種々ありますけれど、私の知る限りに於いて、この劇場ほど良い設備を持っている処はない様に思います。私の行きつけのKホールや新宿B館など、皆地下にあって狭い処です。安い料金で一寸した時間を、この様な処で気軽に文化映画を見られる事は、大変有難い事だと思います。(公務員)●この複雑で苦難に満ちた社会に於いては、時には美しい自然の恩恵に接することは非常に有意義なものがあります。然し経済的に貧しい私は、少なくとも貴館の映画を観ることによってそれを充分に補いかつ満足しております。漫画で笑いこけ、ニュースで時の動きを観、記録映画で心を美しく養い、本当に週刊誌の値段では安い位です。貴館へ足を運ぶ人は皆、真面目で心の美しい人のように思えてなりません。何故なら自然を愛する人には悪人はいないからです。(学生)「駅ビル文化会館」はその後人気の上昇とともに、1960年代に入るとアルベール・ラモリス監督の熱気球アドベンチャー「すばらしい風船旅行」、コナン・ドイル原作の恐竜SF「失われた世界」などの普通の劇映画も上映する立派な映画館に成長しました。ドキュメンタリー映画の常識を覆したグアルティエロ・ヤコペッティ監督の「世界残酷物語」を、興奮と悲哀がない交ぜになった複雑な気持ちで魅了されながら観たのも「駅ビル文化会館」でした。●寮生活4年間は「井の中の蛙(かわず)」だった  1959(S34)から1962年まで私が寮で過ごしていた4年間。この期間は仕事以外に外界と接触することがほとんどない生活でした。ですから1960年の安保闘争もよく理解できずにおりましたし、1961年のケネディ大統領就任、有人衛星船ヴォストーク1号の成功でソ連がアメリカに先んじたこと、ドイツを東西に分割したベルリンの壁が築かれたこと、1962年のキューバ危機など、東西世界の激動期にあったことも深くは知らず、唯一ショッキングだったニュースはマリリン・モンローの死くらいという状態。そしてこれらのニュースは大抵「駅ビル文化会館」のニュース映画で知ったのでした。●後には時々、 一般の映画館で上映された記録映画や劇映画も上映されるようになりました■1959(S34)年に「駅ビル文化会館」で観た主な映画 ニュース映画館での上映ですから製作年度とは一致しません。 5/14 「大陸の驚異」「美と自由のパリ」 6/ 9 「アンデスを越えて」 6/18 「汚れなき悪戯(仏)」 6/27 「人形は生きている(チェコ)」(マペットアニメ)7/ 6 「青い大陸」  7/20 「動物たちは何処へ行く」 8/10 「自然と民族シリーズ・スイス」 8/18 「北極ものがたり」9/17 「ピカソ この天才を見よ」「大空への憧れ」9/27 「愛の交響楽」11/17 「白い山脈」  12/1  「失われた大陸」

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