痛し痒しの小沢・クリントン会談 古沢襄

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二転、三転、小沢代表とクリントン米国務長官の会談は１７日夜に都内のホテルで行われることになった。政権交代を目指す民主党が、米国務長官との会談が出来ないとなれば、日米関係に及ぼす影響は無視できない。

党内には政権交代を目指すなら、同盟国である米国の国務長官との会談を忌避すべきないという批判が出ていた。自民党時代の小沢氏は米側とも太いパイプを持っていたが、十年以上も野党にあったので、米政府要人とほとんど会っていない。

オバマ政権と早めに接触した方がいいという鳩山幹事長、山岡国対委員長らが在京米大使館と折衝し、一度は消えかけた会談をようやくセットした。

だが、その一方でクリントン米国務長官から難題を持ちかけられる不安がある。米側が強く求めているインド洋の給油活動継続、ソマリア沖への海上自衛艦の派遣、沖縄の普天間飛行場の移設問題などは、民主党はノウという立場である。

クリントン米国務長官から翻意を求められて、少しでも譲歩の態度をみせれば、民主党内の旧社会党グループの反発を買うだけでなく、野党共闘を保っている社民党が背を向けるおそれがある。

難題を持ちかけられる前に、会談は出来るだけ短時間で済ましたいというのが本音であろう。痛し痒しの小沢・クリントン会談と言ってよい。

＜民主党の小沢代表が１６日に来日するクリントン米国務長官と会談することが１４日、決まった。在京米大使館と日程調整にあたっていた山岡国対委員長が明らかにした。

会談は１７日夜、都内のホテルで行われる。小沢氏は次期衆院選に備えた地方視察を続けており、日程が合わずいったんは会談見送りの方向になっていたが、民主党が目指す政権交代後の日米関係をにらみ、山岡氏らが調整を続けていた。（共同）＞

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