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いよいよベルリン本格稼動!ということでいそいそと起きて戦闘準備をしていたら・・・、あれ、ちょっと腹の調子が・・・?

体調はいままで絶好調だったのだけれど、出張も3週目に突入し、知らず知らずのうちに疲れが胃腸に来たのかも。変なものを食べたつもりもないし・・・。とりあえず朝食は普段通り食べたものの、すぐにトイレに行くはめになってしまった。うーむ。

まああまり気にしないことにして、会場へ出発(ホテルから徒歩10分程度)。昨日合流したY嬢は初ベルリンなので、なんとなく会場近辺を案内しつつ、本日1本目の上映へ。

ちなみに、ベルリンにも業界関係者向けのマーケットが存在していて(European Film Market、略してEFM)、ここ数年存在感を増しています。ただ、今年はこの御時世の影響もあり、参加者の数は減るのではないかと噂されているのですが、さてどうでしょう。今日は初日なので、活気の程はまだなんともいえない感じです。

一般公式上映は今晩からなので、今日はそのマーケットの関係者向け試写が中心。

1本目が、ベルギー映画。んー、「都会人の孤独もの」。多くは語らず。

2本目が、去年のカンヌに出品されていて、以来ずーっと見逃していたフランスのRaymond Depardon監督による『Modern Life』(英題)。フランスの田舎の過疎地帯で、消滅しつつある農家を長年に渡って追ったドキュメンタリーシリーズの最新作。監督のスタンスもさることながら、キャメラの美しさも突出しており、やはりかなり良い。いや、「良い」というのはちょっと語弊があるな。というのも、取材対象となる農家に向かう時、一本の道を車で進んでいくトラベリングショットが多用されるのですが、それは僕が撮影にも参加した佐藤真監督の『阿賀の記憶』の導入部と完全にオーヴァーラップするのですね。テーマも通じるところがあり、見ながら考えることの非常に多い作品でありました。いつか、この監督のフランス田舎シリーズをまとめて日本で上映してみたい・・・。

3本目もフランス映画で、かなり屈折してダークなユーモアセンスを備えた、ブラックコメディー。なかなか悪くない。名優ヨランダ・モローが怪演。

4本目もフランス映画(偶然です)で、こちらは美術館をテーマにしたドタバタコメディー。が、ただのドタバタではなく、随所に芸術論が飛び出し、あげくの果てには一大文明批判(あるいは皮肉)が繰り広げられるという、スケールが大きいのか小さいのかよく分からない不思議なコメディーでした。良くも悪くも極めてフランス的。基本的に群像劇ですが、有名どころの役者さんがてんこ盛りなので、フランス映画好きはそれなりに楽しめるのかな。

5本目に、ジュリー・デルピー監督新作を見ようと思ったら、満席で入れず。まあ、しょうがないか。

なんとなく胃腸がゴロゴロしっぱなしなので、結局昼は何も食べられず、んーこれは危険かなあと思っていたら、18時過ぎて少し食欲が出てきたので一安心。夜は、TBSの高松嬢(もと映画祭の同僚でもある)と合流して会食。結構食べられたかな。と思ってホテル帰ってきたら、やっぱりトイレに行ってしまった。

今日はなんだかあまりキレイでない展開ですみません。明日起きたら回復していることを祈りつつ・・・。

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