[yatabe] 30日夜／ヨーテボリ

スポンサードリンク


7時起床。晴れで嬉しい！去年のヨーテボリは連日土砂降りの雨だったのだ。

北欧映画マーケットの会場になっているのは、ホテルから5分くらい歩いたところにあるシネコン（少し旧め）の上のフロアーを貸し切って行われているのですが、下のフロアーでは一般公開中の作品をやっていて、映画祭のメイン会場は別の場所。なので、マーケットに参加している限りは映画祭の雰囲気を味わうことが無いのが少し残念です。

今朝の上映は8時45分からで、スウェーデン映画。要注意な「都会人の孤独モノ」だったのだけれども、これは意外になかなか悪くない。うつ状態の中年男性が山奥で行われる不思議なセラピーに参加し、謎の若いセラピストから奇妙な治療を受けるが･･･、という話で、安易なスリラーに陥らずに登場人物の心理を効果的に伝えていたのではないかな。尺が80分というのも嬉しい。

次はノルウェー映画で、事故で妻を失った夫とその息子がいかに苦しみを乗り越えるかという話。目新しい点は無いけれども、真面目にストレートに作っているので好感は持てる出来。

3本目がデンマーク映画で、これはちょいとしんどかった。ガン病棟に入院している3人の若い女性のそれまでの人生をフラッシュバックで見せながら来るべき運命に臨む姿を描くという、この上なく辛気臭い話。うー、安易だ。

ロビーに出ると、サンドイッチが用意されていたので、一つ頂戴して昼ごはん。ヨーテボリのサンドイッチと言えば、去年「かいわれ大根サンド」で驚愕したのですが（薄くチーズを塗った上に輪切りのキュウリと、なんと「かいわれ」が！スウェーデン人は一体普段何を食べているのだろうと心底不思議になったものです）、今年はたっぷりとしたツナサンドで、かなりホッとしました。それにしても、出張10日目、一体何個目のサンドイッチだろう。

14時から、「Work in progress（ポスプロ中）」企画。今日は6作品のプレゼンがあり、プロデューサーや監督が出てきて、映像を少し見せながら作品を紹介していきます。海外に権利を売ってくれるエージェント（ワールドセールスを担当してくれる会社）や、映画祭のプログラマー（僕もその一人ですが）に対してアピールするというわけです。

6本中、かなり面白そうなのが2本、もしかしたら面白いかもと思うのが3本、まあ追う必要は無いかなというのが1本でした。なかなかの収穫ではないかな。でもまあ、出来上がりを見ないと、本当に分からないのですけどね･･･。

夜はまたマーケットのパーティーがあったので顔を出してみたら（ロッテルダムと違って夜の上映が無いので、パーティーにも参加できる）、またまた『夏休みの宿題』のテオマン監督に再会。ヨーテボリもトルコ特集をしているのですね。やはり、いずこもトルコに注目している･･･。

で、テオマン監督から聞いたところによると、僕が27日のブログでとても気に入ったと書いたトルコの『Wrong Rosary』がロッテルダムのタイガー・アワードを受賞したそうな。ふふふ、やっぱりね。

箱根温泉の予約なら

楽ワード