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第三者割当による投資口発行に関するお知らせ
んーこの時期に増資っすかぁ?
という話ではありますが。
確かに、結果的には安値での第三者割当増資ではありますけど、同時に発表されているネタをイロイロよく読むと、この増資がJHRにとって苦渋の選択であったのがよくわかります。
安値といっても今日の終値で99,200円ですから、107,000円での第三者割当増資はむしろ良心的です。
引き受け先はGSの100%子会社。
希薄化は既存株の持分が87%になります。
減りますが、大規模な希薄化、ではないです。
この発行価額(107,000円)という安値にしては、希薄化が小さいです。
発行規模をできるだけ抑えた結果と考えられます。調達規模はわずか15億に過ぎません。
この資金調達は、資金そのものを調達することももちろん大事なのですが、重要な目的として「GSがJHRをつぶさない」という意思表示をするところにあるものと考えられます。
希薄化を抑えたため調達規模はたった15億だが、事実上GSが全額引き受けているところに銀行に支援を促すアナウンス的な意味があるということです。
調達した金はリファイナンスの際の借金返済に充当します。
リファイナンスのスキームはこれです。
現状の292億の借金のうち。247億をリファイナンス。
残りの45億はリファイナンスできず、借金返済が必要です。
言い換えれば「金融機関の姿勢が厳しいのでJHRは満額でリファイナンスできなかった」のです。JHRはホテルビジネスで、景気悪化によって業績にダメージを受けやすい性質があります。そのため、銀行の姿勢がレジやオフィス系J-REITに比べて非常に厳しかったものと推察されます。JHRがここまでリファイナンスで苦しんでいた、という事実はわたしはこれを読んで初めて気がつきました。
45億の返済が必要ですが、希薄化を抑制したため第三者割当増資では15億しか調達しなかった。
残りの30億のうち20億は、ホテル運営会社(これもGSの子会社)に、追加の敷金4億をJHRに供出させて、現有の16億とあわせて20億の預かり敷金全額を借金返済に回す。
さらに不足する10億については、ホテル運営会社からの変動賃料支払いサイクルを年1回→年3回の分割払いにしてもらって、JHR自身の資金繰りを改善し、JHR自身の手持ちキャッシュから10億を借金返済に回す。
わかります?
ほんと「緊急事態」というか、JHRはGSの協力を得ながら、総力を挙げて返済資金45億をかき集めたのです。そこまで切羽詰っていたのです。
なお、ファシリティF(15億)については、3年ローンということにはなっていますが、毎年5億ずつ元本を返済しなければならず、3年後にローン残高がゼロになるローンです。
つまり、このファシリティFはいわゆる貸し剥がしちっくなローンで、将来のリファイナンスは予定されてません。JHRは減価償却費年17億の中から設備投資12億を差引いた5億の返済原資を作り、毎年残存額を漸減していくことになります。
#何か突発的な支出が発生すると、返済原資が5億に満たなくなる可能性があることにご注意。
このタイプのローンは、過去に他の銘柄でもありました。
シングルレジデンスの武蔵野銀行のリファイナンスです。
これはJ-REITにとっては不利なローンです。元本を引き揚げるローンですから。
そういう条件でも借りざるを得なかったのです。JHRは。
今回、借金には担保を設定するとなっています。
JHRの保有物件の少なさから考えて、全物件に担保設定がなされることを予想しています。これもJHRには「There is no choice!」だったものと思料します。
というわけで。
この話は、単に第三者割当増資で希薄化する、ふざけんなバカやろう!
という話ではありません。
金融機関からホテルビジネスの銘柄ということで過度に不安視されて、JHRがここまでリファイナンスに臨んで銀行から厳しい態度をとられていたという事実、そして、それに対してGSの全面的バックアップを受け、銀行とぎりぎりの交渉をしながら、できるだけ希薄化を抑え、知恵を絞って返済原資をかき集めて、なんとかリファイナンスを乗り切ったというのが、この一連のJHRの開示の全体像だとわたしは思います。
今回のリファイナンス後は、ファシリティFの元本返済(毎年5億)はあるものの、最短でも次のリファイナンスは2年後です。長期で折り返すことができ、当分これで安定した運営が可能になると思います。
投資口は希薄化し、さらに長期ローンなので金利が上がって分配金はいくらか減るとしても、JHRは最善を尽くした。基本的にこのJHRの奮闘ぶりをポジティブにわたしは捉えています。
んでまぁ、よーくがんばったJHRに対してまたムーディーズが格下げを発表しているようです。
#去年のレジコマへの嫌がらせめいた格下げを思い起こす。
リリースは例によって直リンできないので各自でWebで読んでいただきたいところですが、Baa1→Baa2に引き下げです。
そもそも、ムーディーズは、JHRを1月15日にA3→Baa1に引き下げたばかりです。ので短期間に2段階引き下げたことになります。
引き下げの理由は、借金を有担保にチェンジするため、無担保債務が劣後することを挙げてます。現在のところJHRは投資法人債は発行してないです。
既存の借金は今回リファイナンス対象外の127億についても有担保化が行われると思うので、事実上無担保債務はなくなるはずで、格下げといってもどうせ投資法人債の新規の起債は今時無理だしどーでもいい話ではあります。
それでも格下げとなると下がるんでしょうかねえ...
ほんと困ったもんだ。
箱根温泉の予約なら
第三者割当による投資口発行に関するお知らせ
んーこの時期に増資っすかぁ?
という話ではありますが。
確かに、結果的には安値での第三者割当増資ではありますけど、同時に発表されているネタをイロイロよく読むと、この増資がJHRにとって苦渋の選択であったのがよくわかります。
安値といっても今日の終値で99,200円ですから、107,000円での第三者割当増資はむしろ良心的です。
引き受け先はGSの100%子会社。
希薄化は既存株の持分が87%になります。
減りますが、大規模な希薄化、ではないです。
この発行価額(107,000円)という安値にしては、希薄化が小さいです。
発行規模をできるだけ抑えた結果と考えられます。調達規模はわずか15億に過ぎません。
この資金調達は、資金そのものを調達することももちろん大事なのですが、重要な目的として「GSがJHRをつぶさない」という意思表示をするところにあるものと考えられます。
希薄化を抑えたため調達規模はたった15億だが、事実上GSが全額引き受けているところに銀行に支援を促すアナウンス的な意味があるということです。
調達した金はリファイナンスの際の借金返済に充当します。
リファイナンスのスキームはこれです。
現状の292億の借金のうち。247億をリファイナンス。
残りの45億はリファイナンスできず、借金返済が必要です。
言い換えれば「金融機関の姿勢が厳しいのでJHRは満額でリファイナンスできなかった」のです。JHRはホテルビジネスで、景気悪化によって業績にダメージを受けやすい性質があります。そのため、銀行の姿勢がレジやオフィス系J-REITに比べて非常に厳しかったものと推察されます。JHRがここまでリファイナンスで苦しんでいた、という事実はわたしはこれを読んで初めて気がつきました。
45億の返済が必要ですが、希薄化を抑制したため第三者割当増資では15億しか調達しなかった。
残りの30億のうち20億は、ホテル運営会社(これもGSの子会社)に、追加の敷金4億をJHRに供出させて、現有の16億とあわせて20億の預かり敷金全額を借金返済に回す。
さらに不足する10億については、ホテル運営会社からの変動賃料支払いサイクルを年1回→年3回の分割払いにしてもらって、JHR自身の資金繰りを改善し、JHR自身の手持ちキャッシュから10億を借金返済に回す。
わかります?
ほんと「緊急事態」というか、JHRはGSの協力を得ながら、総力を挙げて返済資金45億をかき集めたのです。そこまで切羽詰っていたのです。
なお、ファシリティF(15億)については、3年ローンということにはなっていますが、毎年5億ずつ元本を返済しなければならず、3年後にローン残高がゼロになるローンです。
つまり、このファシリティFはいわゆる貸し剥がしちっくなローンで、将来のリファイナンスは予定されてません。JHRは減価償却費年17億の中から設備投資12億を差引いた5億の返済原資を作り、毎年残存額を漸減していくことになります。
#何か突発的な支出が発生すると、返済原資が5億に満たなくなる可能性があることにご注意。
このタイプのローンは、過去に他の銘柄でもありました。
シングルレジデンスの武蔵野銀行のリファイナンスです。
これはJ-REITにとっては不利なローンです。元本を引き揚げるローンですから。
そういう条件でも借りざるを得なかったのです。JHRは。
今回、借金には担保を設定するとなっています。
JHRの保有物件の少なさから考えて、全物件に担保設定がなされることを予想しています。これもJHRには「There is no choice!」だったものと思料します。
というわけで。
この話は、単に第三者割当増資で希薄化する、ふざけんなバカやろう!
という話ではありません。
金融機関からホテルビジネスの銘柄ということで過度に不安視されて、JHRがここまでリファイナンスに臨んで銀行から厳しい態度をとられていたという事実、そして、それに対してGSの全面的バックアップを受け、銀行とぎりぎりの交渉をしながら、できるだけ希薄化を抑え、知恵を絞って返済原資をかき集めて、なんとかリファイナンスを乗り切ったというのが、この一連のJHRの開示の全体像だとわたしは思います。
今回のリファイナンス後は、ファシリティFの元本返済(毎年5億)はあるものの、最短でも次のリファイナンスは2年後です。長期で折り返すことができ、当分これで安定した運営が可能になると思います。
投資口は希薄化し、さらに長期ローンなので金利が上がって分配金はいくらか減るとしても、JHRは最善を尽くした。基本的にこのJHRの奮闘ぶりをポジティブにわたしは捉えています。
んでまぁ、よーくがんばったJHRに対してまたムーディーズが格下げを発表しているようです。
#去年のレジコマへの嫌がらせめいた格下げを思い起こす。
リリースは例によって直リンできないので各自でWebで読んでいただきたいところですが、Baa1→Baa2に引き下げです。
そもそも、ムーディーズは、JHRを1月15日にA3→Baa1に引き下げたばかりです。ので短期間に2段階引き下げたことになります。
引き下げの理由は、借金を有担保にチェンジするため、無担保債務が劣後することを挙げてます。現在のところJHRは投資法人債は発行してないです。
既存の借金は今回リファイナンス対象外の127億についても有担保化が行われると思うので、事実上無担保債務はなくなるはずで、格下げといってもどうせ投資法人債の新規の起債は今時無理だしどーでもいい話ではあります。
それでも格下げとなると下がるんでしょうかねえ...
ほんと困ったもんだ。
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